夕べ、秀次郎が無事退院しました。
夜迎えに行くと、奥からまるで錆びた扉を開けるときのような『ぎゃぎゃぎゃ~』
と物凄いダミ声で鳴く秀次郎が連れられてきました。
あまりに聞いたことの無い声で、『えっこれ秀さんの声?』と疑ってしまったほど。
8日間の入院・点滴ですっかり痩せて一回りちいさくなっていた。
その場で抜糸をし、恐怖の極めつけかと言わんばかりに暴れ叫ぶ秀さん。
とにかくはやく家に連れて帰ろう、といそいで会計を済ましタクシーに乗るも、
不安が取れないのか『ぎゃぎゃぎゃ~!!ぎゃぎゃぎゃ~!!』と鳴きっぱなしで
一体何の珍獣か、とびっくりするタクシーの運転手。
ようやく家に着くと、『ここはどこか』とまた大声で鳴きまくり
あまりの声に『なんじゃあいつは』と腰が引けて隠れるフーちゃん。
ようやく家に帰ったのがわかったのか、叫びながらおれに突進してきてはペロペロ舐め、甘えている秀さん。(しかしダミ声がすごすぎて甘えてるという感じではない)
問題はフーちゃん。
ようやく”あれは秀さんらしい”とわかり
フーちゃんから歩み寄って舐めようとしても、
秀さん完全無視!
えっ、ちょっとちょっと秀さん。
なんで??
フーちゃんが近づく度にすり抜けておれに突進してくる。
それでも諦めず舐めようとするフーちゃん
フーちゃんにこんな母性本能があったとは・・・
『まったくせわがやけるわね』
何度もフーちゃんがペロペロなだめるうちに、
秀さんもちょっとずつ落ち着いてきた。
夜も、いままでどおり一緒にベットにきてくれた秀さん
それどころか、甘えん坊に拍車がかかり、
つねにおれの顔の上に手をぺとっと置いて寝ている。
おれが寝返りをうつと、またすごい錆び声で「ぎゃわわ~」と叫びながら
おれの顔の向いているほうに移動してきて
また寝る、というのを繰り返していた。
よっぽど寂しかったんだね・・・ごめんね秀次郎。
しかし、おれのことを恨んでいるかと心配しいていたが
とんでもない。
こんなにも慕って、信じていてくれたと思うと
いじらしくて愛しくて悲しいものだ。
もう2度と、怖い思いはさせないよ・・・といいたいところだが、
来週もう一度経過を見せに行かなければならない・・・・
大丈夫だろうか、秀さん。
『でったいいやや』
まだ傷口から少し血が出たり、フーちゃんは謎の嘔吐をしたりと
心配はまだまだ尽きませんが、
たぶん大丈夫です!
あとは元の「ム~」とかわいい声に戻ってくれることを祈ります。
今回、たくさんの人が心配して励ましてくれて
もはや料理ブログというよりネコブログみたいになってしまいましたが
ほんとにありがとうございやんした。
またいつものちびネコツーショットまで、もうしばしお待ちください。